貸し出された黒髪巨乳愛奴・第二信 ※付録DVD収録
告白 頼子(仮名)
静かな決心
編集部の皆様、先日は誠にありがとうございました。『マニア倶楽部』を知ったのは、先生の家でした。本棚にキレイに整頓されていて興味を惹かれたのです。誌面を読んでいると、私と同じような悩みを抱えている方がいらっしゃって、少しだけ心の荷物を下ろせたように思いました。
自分の手記を改めて読むと、客観的に自分を見つめられるように思います。あの後、私は考えました。先生とのこと、彼氏のこと、将来のこと。どれもうまく思い描くことができませんでした。
そこで、決めたのです。決して彼氏には知られぬように、先生との交際を続けていこうと。今の時点では、普通の幸せなんて望むこともできない。それなら覚悟を決めて、二重人格のように彼氏の笑顔と先生のペニスを愛していこうと……。
そんな私の覚悟を察したのでしょうか。先生はとんでもないことを私に言いつけたのです。
「明日、私の後輩であり、友人でもある田中君(仮名)のところに出向いてくれ」
私は先生が何を意図しているのか見当がつきませんでした。
「田中さんって誰? 私はそこで何をすればいいんですか?」
「同じだよ」
「え?」
何を言っているのだろう。頭の中を鋭い針でぐちゃぐちゃにかき回されているような感覚でした。薄々感づいてはいても、すぐには先生の言葉の意味を飲み込めなかったのです。
「決まってるじゃないか。田中君に調教されてきなさい。彼は私とは違う技術を持っている。そろそろ君にも新しい悦びを味わってほしくてね。ホテルはもう予約してある。○○公園の噴水の前で十時に待ち合わせだ」
先生は靴ひもを結び、視線を落としたまま矢継ぎ早に言いました。
私はどうしたらいいかわからなくて、とっさに嘘をつきました。
「明日は予定があるんです」
それは最初で最後の反抗でした。とてもささやかで、あまりに脆弱な刃。
先生がその切っ先をへし折るのに労力は必要ありません。私は先生の奴隷だから。
「嘘だろう。わかっているんだよ。さぁ、今日はもう遅いから帰りなさい。明日に備えて、ね」
震える私の肩に先生の手が、ぽんと置かれると、私は自然と首を縦に振っていました。
それは、私の苦しみをさらに大きくさせる出会いでした。