緊縛に囚われる巨乳美人妻の告白
告白◎真奈美(仮名)
懐かしい声
もう投稿から一年以上経つのですね。あの本が出た後に、私の運命は大きく変わってしまいました。
大学の先輩にSMの手ほどきをされたけれども、現実的な結婚をするためにお別れし、それなのに結婚後に職場の医師の奴隷になってしまったことは、前回に告白したとおりです。
被虐欲が抑えられない淫乱マゾ、と非難されることを覚悟していましたが、編集部の担当さんによると、そういったお叱りの声はなかったようです。読んでいただき、写真を見ていただき、ありがとうございました。
そのかわりに、思いがけない人から電話がかかってきたのです。
忘れもしない番号からの着信でした。結婚前に削除していましたけれど、先輩だと一瞬でわかりました。
後から思うと、出るべきじゃなかった。それなのに私は、弾かれたようにとっさに通話ボタンを押していたのです。
「もしもし……」という声がふるえました。先輩は「ふっ」と笑ったようでした。
「すぐ出たね。何、まだ条件反射が抜けないの?」
「あっ、いいえ……」
「あはは、うれしいよ。元気?」
昔とまったく変わらない、ほがらかな声でした。自信に満ちたこの声で命令されただけで、私はいつもマゾモードになってしまったものです。
でも、今はそれは許されません。結婚しているし、ご主人様もいるのです。努めて冷静に、お久しぶりのあいさつを返しましたが、次の瞬間、私は凍りつきました。
「見たよ、マニクラ」
「えっ……」
「びっくりしたよ、ますます綺麗になって。あ、違うよ、ストーカーじゃないからね? もう買ってなかったんだけど、久しぶりに買ったらマナティが出てたんだ」
かつてSMの手ほどきをされた人に、今のプレイの写真を見られてしまったのです。私は動転しました。
何かセクハラめいたことを言われるのでは、と警戒していましたが、そういったことは一切言わずに、五分ほどで電話は切れました。
変なムードになったり、おかしなことを言われたりしなくてよかった、と思いました。
でも、通話が切れたとたんに、何とも淋しい気持ちになったのです。とても懐かしい声でした。
投稿を見てどう思いましたか、となぜ聞かなかったんだろうと後悔しました。
スパイスに濡れて
先輩から電話があったことは、ご主人様に報告しました。あまりいい顔はされないだろうと思いましたが、隠し事をするのはいやだったのです。
ところがご主人様は、
「ええっ、それだけで電話切っちゃったの?」
と言うのです。
「今度またかかってきたら、どの写真がいちばん好きか聞きなさいよ」
「でも、もうかかってこないと思います」
「じゃあ、君からかけたらいいじゃないか」
写真を見てどう思ったか、それは私が聞きたかったことと同じでした。でもそれ以来、ご主人様はすごく先輩を意識するようになって、これには少し困ってしまいました。
「先輩とのプレイで、何をされた時にいちばん興奮した?」
と毎回聞いてきて、答えるまで拷問するのです。そういう時のご主人様は、医局にいるときとは別人みたいです。言葉遣いも変わります。
「先輩と電話しながらマスかいてたんじゃねえのか?」
と言って、私の膣にローターを二つ、三つ入れてから犯したり、ローターが中でブンブンと動いているのにさらに電マをあてたりしました
プレイというより折檻です。膣の中が苦しくて、私はずっと「ごめんなさい」と言い続けました。本当はそんな、電話しながらオナニーなんてしていなかったのに、無実の疑いで責められるのです。
でも、そんなみじめな状況で、私はすごく濡らしました。ご主人様も興奮していました。まるで嫉妬はスパイスでした。
この日からご主人様は、激しい責めの後は私の中で出すようになったので、私はピルを飲まなければならなくなりました。
追憶を誘われて
そんなある日のことです。ご主人様とプレイ中に、スマホに電話がかかってきたのです。先輩でした。
ご主人様と会っているときはサイレントにしているのに、たまたまサイドテーブルの上にあって、ご主人様が着信に気づきました。
「これ、先輩じゃないの?」
と、画面を見せられると、何も悪いことはしていないのに、急に罪悪感が襲ってきました。
黙ってうなずくと、ご主人様は勝手に通話ボタンを押して、スピーカーモードにして私に渡しました。
「もしもし……」
声が震えないように、プレイしていると悟られないように、と緊張しました。それなのに先輩は、
「今度、会わない? マニクラ持って行くから、サインしてくれない?」
と言うのです。
「それはちょっと……」と言いかけたところで、ご主人様が「行きなさい」と声を出さずに、ジェスチャーで伝えてきました。
そんな……と思いながら、
「お茶だけなら……」
と答えると、それでいいとOKのサインを出してきます。
この続きは、マニア倶楽部2026年1月号をご覧ください。






