[MC202405]私たちは、二人一緒に『夫婦奴隷契約書』に陰部で押印してしまったのです

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夫婦奴隷からの背徳告白

告白 妻/隷美 夫/ポチ夫(ともに奴隷名)

私たち夫婦のことを告白させてください。
 写真のようなことをしておりますが、夫も私も教員で、結婚してから15年が経ちます。夫は現在も高校教師、私は進学塾で講師をしております。
 聖職者がこのような格好をして、奴隷契約書を書き、写真を撮られるなんて、おぞましい堕落夫婦と罵られてもしかたないと覚悟しての投稿です。
 奴隷契約書は、それぞれの意志で、それぞれが考えて書いたものです。
 プレイとして面白がってやっているわけではありません。私たちなりにお互いを思い合い、真剣にこの誓いを立てるに至った、その経緯を書いておきたいと思いました。

一〇年前の事件
 平凡だけど、恵まれた人生を送っていると思っていました。地元の大学を出て教師になり、二八歳の時に夫と出会い、同じ学校に勤務するのはいろいろ気がねがあって、私は塾講師に転職しました。
 夫は仕事熱心で生徒からも好かれ、昔のテレビドラマになぞらえて、「三年B組誠一先生」なんて呼ばれていました。それは今でも変わりません。
 アイデアマンで行動力があり、将来は教頭へ校長へと出世するのも目に見えていました。いわゆるモンスターペアレンツと呼ばれるようなPTAは当地にもいますが、そういう親たちも夫が担任になるとトラブルを起こしませんでした。
 子供はいませんが、お互いに日々子供たちと接しているせいか、淋しいと感じたことはありません。スーパーで買い物をしていると卒業生が荷物を持ってくれたり、夫が洗車していると手伝ってくれたりします。地元定着率が高い土地柄のせいもあるかな、と思います。
 二人とも子供好きですから、私が四〇歳になるまでに子供を持とうと話し合っていました。でも、今から一〇年ほど前にちょっとした出来事があり、私たちはその頃から子作りができなくなりました。夫がセックスレスになってしまったのです。
 夫は当時、生活指導主任でした。校内だけでなく登下校時や放課後、夜間の繁華街の見回りまで積極的に行っていました。
頭ごなしに生徒を叱りつけるようなことをせず、親身になって話をするので、深夜のコンビニ駐車場で喫煙している他校の生徒までもが「誠一先生」と呼んで、なついていました。
 ある年の夏休みの終わりの頃のことです。当時三年生だった男子が夜の繁華街で他校の生徒とケンカをして、補導されるということがありました。
 先に手を出したのは相手側で、教え子は被害者と言えなくもありませんでした。しかし、教え子が相手の腕を振り払ったところ、相手が足を踏み外して工事中の側溝に転倒、全治一週間のけがを負わせてしまったというのです。
 警察は教え子の正当防衛と見て、起訴はしない方針でした。ところが、相手の親がいわゆるモンスターペアレンツでした。どうしても起訴すると言って聞かなかったのです。
 教え子は「僕は悪くない、ちゃんと裁判すればわかる」と言っていました。夜遊びこそしていましたが、嘘のつけない真っ直ぐな性格の子で、夫も「あいつは憎めないやつだ」と、いつもほめていた生徒です。
 起訴されれば、折しも受験の山場となる二学期に裁判を受けることになります。
 無罪になる見込みが大きくても、判決が出るまでの間、教え子は不安定な気持ちで過ごさなければなりません。夫は彼に航空整備士の専門学校受験を薦めていました。
 教え子が安心して受験準備ができるよう、弁護士、親と三者で相談して、示談を提案することになりました。精神面での安定を考えての選択でしたが、相手の親は最初からそれを狙っていたようで、ホクホクと飛びついてきました。
 夫も弁護士も、教え子が悪いとはつゆほども思っていませんでした。ただ、彼を守って、無事に専門学校に合格させたい一心だったのです。
 でも、教え子はこの事件で深く傷ついてしまいました。一七歳はまだまだ子供です。純粋です。将来を守るための駆け引きなんて理解できません。
 自分は悪くないということを証明できなくなった、親たちがお金で全てを解決したからだ、と落胆し、大人たちの深慮を受け入れられませんでした。
 二学期に入ると不登校が続きました。夫は毎日のように放課後は彼の自宅に、夜は繁華街に探しに行って、学校へ来るように、専門を受験するようにと説得しました。
 しかし、結局彼は卒業式にも出席せずそのまま中退となってしまい、受験も就職もしなかったのです。未成年なのにパチンコ屋に出入りし、そのうち少し悪い噂を聞くようになりましたが、やがて姿を見かけなくなりました。
 家出して大阪に行ったという噂もあれば、刑務所に入っているという噂もありました。その話をする時の夫のつらそうな顔は、今でも忘れられません。
 気がつくと、夫はいつの間にか子供を持ちたいという話をしなくなっていました。最初は、忙しいだけでそのうち元どおりになるだろうと思っていましたが、教え子の件は大きなトラウマになっていたのです。
 性生活はほぼなくなりました。何か、夫の心の中の大切な部品が一つ欠けてしまったような感じがしました。

この続きは、マニア倶楽部2024年5月号をご覧ください。