[MC202307]バージンのまま縄の歓びに陶酔してしまう私は恥ずかしい変態女です

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縛られることに憧れ続けた処女女子大生の告白

告白 花音(PN)

奥手だった幼少期
 処女なのに奴隷というのはおかしいでしょうか? でもこれが私という人間なのです。
 私が、二十歳になるこの年齢まで処女だったのにはいろいろ理由があります。性的に、極端に奥手だったというのも理由の一つです。自分で言うのも変ですが、私は幼い頃からお行儀のいい子で学校の成績も優秀でした。逆に言うと、お行儀よくしかできなかったのです。そしてそれが、私のコンプレックスでした。他の女の子のように当たり前に奔放に生きることが、どうしてもできなかったのです。
 そんな自分自身を、私はもどかしく思っていました。
 学校で、友人が異性と話をしている。ただそれだけで、すごいなあ、と思っていました。
 異性からまったくもてなかったわけでもありません。でも、当たり前に話をしたり、交際したりということが、私にはこの年齢までできなかったのです。

 小学校の高学年の頃に、上の学年の男の子から突然、告白されたことがありました。そのときの感想は、びっくりしたし怖かったという感じでした。
 それから何人かの男子に告白されましたが、私はすべて断りました。何を話せばいいのかわからないし、男女の交際のその先というものがよくわかっていなくて、怖かったからです。
 中学校一年生のとき、自分と似たタイプの真面目な優等生の男子に告白されました。
 その子に対しては私も好感を持っていたので、思い切って付き合ってみることにしました。
彼は真面目で、子供ながらに私に対して紳士的に、優しく付き合ってくれました。
 ですが、彼といっしょにいても、どうしても違和感を覚えてしまうのです。居心地の悪さを感じてしまうのです。
 自分でも、その違和感の正体がわかりませんでした。彼のことを、人間としてはまったく嫌いではないのです。それどころか、自分と同じタイプの人間だと、好感を抱いていたのです。それなのに一緒にいて気持ちが醒めてしまう自分自身に戸惑いました。
 その理由はのちのちになって明らかになるのですが、思春期の私にはどうしてもわからず、人知れず悩み続けたのです。

緊縛への憧れ
 その初めての異性との交際と前後して、私は親からスマホを持つことを許されました。
 当時は若い子たちの間でインスタが流行しはじめていて、私も友達と一緒に登録しました。ネットの世界は、私にとっては未知の世界でした。
 雑多な情報が溢れすぎていて最初は恐怖心もあったのですが、少しずつ興味本位でいろいろな世界を覗いていきました。
 その中で、私は縛られた女性の画像を見てしまったのです。いまでも覚えていますが、和服の女性が、和室の中で縄で吊り下げられている画像でした。
 艶やかな、綺麗な着物に身を包んでいるのに、女性の顔は苦悶に歪んでいました。でもただ苦しんでいるだけではなく、何か陶酔しているような……一言で言い表すことができないような素敵な表情だったのです。
 最初に見たときには、全身に衝撃が走りました。他の気持ち悪い画像が出てきたときは目を逸らしていたのに、その縛られた女性の画像からは目を背けることができなかったのです。
 心臓がどきどきしただけでなく、体が熱くなりました。熱くなっているのは、下着の奥……下半身の芯の部分です。
 私はその画像を見た日の夜に生まれて初めてオナニーというものをしました。自分自身がその女性と同じように縛られているところを想像して、あそこに触れた指を少しずつ少しずつ強く、激しく、動かしていったのです。
 自宅のベッドの上だったので、声が出そうになるのを必死でこらえて手で口を塞ぎながら、何時間もそうしていたのです。
 性的に奥手だったと言っておきながら、いきなり緊縛に興味を持つなんておかしなことだと思われるかも知れません。でもそれが私だったのです。
 私は悩みました。こんないやらしい、異常な女の子が恋人と付き合うなんて、悪いことだと思ったのです。私は意を決して彼に交際を続けることはできないと伝えました。
 彼は驚いたと思います。ずっと献身的に私に接してくれていたのに、いきなり一方的に別れを告げたのですから……でも、もちろん、その理由を話せるわけがありません。
 けっきょく、彼とはキスどころか手をつないだことさえなかったと思います。交際したと言えるのかどうかも、よくわかりません。
 そしてそんなことがあってから、私は異性に対してそれまで以上に距離をおくようになりました。その後は、男子に告白されてもすべて断りました。それと反比例するように私は緊縛画像や、緊縛された女性の体験談などをネットで漁るようになりました。そしてそれを見ながら自慰に耽ったのです。
 片手で口を塞ぎ、片手で性器を弄り、虐めました。もともと性的なことを避けて生きてきたので、罪悪感や背徳感は相当なものでした。でも、だからこそのめり込んでしまったのかもしれません。
 私も誰かに、こんなふうに縛られてみたい……奴隷のような扱いを受けて、涙を流してみたい……。
 人知れずそんなことばかり考えながら、私は大学まで進学しました。そして緊縛に憧れを抱き続けながら、性的には何の現実の体験も経ないまま、成人の年齢まで達してしまったのです。

この続きは、マニア倶楽部2023年7月号をご覧ください。