娘の家庭教師の女子大生を調教する男性の告白
告白◎寺橋(仮名)
家庭教師の女
私が飼っている奴隷の早紀を紹介します。早紀は年齢は二十一歳、名前は出せませんが都内の有名私立大学に在籍する、いわゆる才色兼備型の女です。
きっと私のようなマニアに目をつけられなければ、まともな恋人と結婚して幸福な人生を送ったのかもしれません。
しかし早紀の中のM性が私を捉えたのが運の尽きでした。
生粋のサディストである私にとって、早紀の本性を見抜くのは簡単なことだったのです。
今日はいかにして早紀と出会い、彼女を自分のものにしたのか、そのいきさつについて書きたいと思います。
すでに述べた通り、私はSMマニアです。女性を嬲り、凌辱することにこの上ない歓びを感じる体質で、常にそうしたいと思って生きている男です。
とはいえ、私には社会的立場や地位があり、まともな良識も持ち合わせています。自分の欲望のために罪を犯すようなことをするつもりはありません。
結婚もしました。妻の誠子との間にはひとり娘ではありますが、子宝にも恵まれました。
誠子は、私の性癖にも応えられるM女性でした。しかし生来病弱で、娘の出産を機に体調を崩し、そのまま回復することなく他界してしまったのです。
私は深く悲しみました。
誠子は私の愛妻であり愛奴であり、母でもありました。それを一度に失ったのです。しかし残された娘を育てるため、私は悲しむ暇もありませんでした。
以来十年以上、私は男手ひとつで娘を育ててきました。家事は家政婦さんにも手伝ってもらいながら、仕事に励みました。
しかし娘も思春期になり、難しい年頃になってきました。
やはり娘には、母親の存在が必要なのだろうか……そう考えていた頃に、私の会社でバイトをしている昌浩という男子学生と話をする機会がありました。
昌浩は誰でも名を知っている有名私立大学の学生で、優秀なバイトでした。そんな彼が同じ大学に通う彼女のことで、私に相談してきたのです。
昌浩によると、彼女は大学の一年後輩で、素直で頭の良い女性だということでした。
もともとは経済的に恵まれた家の娘だったのだが、ちょうど大学受験の時期に父親の勤める会社が倒産の憂き目に遭い、授業料が免除される特待生制度を利用し進学したのだそうです。
授業料がないと言っても家計を助けるために彼女はバイトに明け暮れる日々だと昌浩は言いました。今どき珍しい苦学生ですが、そんな苦労を感じさせない爽やかな娘でバイト先でも人気者だということでした。
けれども父親の再就職が上手くいかないために彼女に負担が集中し、とうとう倒れてしまったのだそうです。
「何とか力になってあげたいんですが、僕自身も貧乏学生なので……困っているんです」
そんな話を昌浩から聞かされた私は、ふと、少しだけ「足長おじさん」の気分を味わってみようか、と考えたのです。
「君と同じ〇○大学なら優秀だろう。××(娘)の家庭教師をやってもらえないだろうか?」
私がそう言うと、昌浩も喜びました。こうして、彼のガールフレンドに我が家に面接に来てもらう運びになったのです。
「初めまして、田中早紀です」
我が家に来て挨拶をした女子大生の顔を見て、私は絶句してしまいました。
早紀と名乗るその女の顔は、私が亡くした妻の誠子と瓜二つだったのです。
運命の出会い
早紀は、私の亡き妻の誠子と単に顔立ちが似ていただけではありません。立ち居振る舞いや、全身から漂ってくるオーラのようなものもそっくりだったのです。声までほとんど同じでした。
私は、早紀がM女性だということを確信しました。
何せ、誠子が根っからの奴隷だったからです。同じ顔と匂いを持つ早紀が、Mでないはずはありません。たとえ今はM性に目覚めていなくても、内に隠し持っているに違いないのです。
私はM女性を見分ける嗅覚がもともと鋭く、これまでもそのセンサーに狂いはありません。
その私が見ても、早紀は強い被虐性をもつ真性のM女性だと感じたのです。
私は早速、早紀に週に3日、娘の勉強を見てもらうことにしました。
早紀は、昌浩が言った通りの爽やかな女子でした。娘の××も気に入ったようで、本物の姉のように慕うようになりました。
しかし娘の勉強を見てもらうだけでは、仕事をしている私との接触の機会が増えません。そこで、私はこう提案しました。
「私も仕事で忙しいし、少しでも子供が寂しくないように、良かったら勉強が終わった後も娘の話し相手になってくれないだろうか。もちろん、その分のお給料も出させてもらいます」
早紀は私の申し出に二つ返事で了承してくれました。