昔のご主人様に救いを求めてしまった人妻の告白
告白◎ゆう(仮名)
夫の不貞行為
かつて私を愛してくれた男性──丸山さんに、人の妻となった今もまた抱かれ、辱められながら逝く……。
ほんの数ヶ月前までは思いもしないことでした。
ですが丸山さんの調教で、被虐的な感情と快感を呼び起こされた今は、この再会も運命だったのかもしれないと思います。
丸山さんと二度目の主従関係を結び直したその日、
(そうだ。私は変態だったんだ)
と思い出していたのです。
私はどこにでもいる平凡な33歳の専業主婦です。外資系のIT企業で働く夫と、まだ幼稚園の男の子の3人家族です。昨年は夫の実家の援助もあり、郊外に一軒家を購入。三十路前半でマイホームを持ち、子宝にも恵まれ、同世代の友人たちも羨むほど、幸せな結婚生活を送っていました。
でも、どんな幸せも一瞬で崩れてしまうものなのですね。
原因は夫の浮気でした。百年の恋も冷めるという言葉がありますが、夫の浮気を知った時は、自分の心が閉ざされ、冷えていくのが自分でもわかりました。
子供もいますし、しかし離婚は考えませんでした。だから夫婦生活は──夫や義父母からの謝罪もあり──続けましたが、冷めた夫婦関係の閉塞感とやり場のない悲しみで、体重は10キロ以上も落ちました。
優しい上司
そんな時に思い出したのは、元恋人で元ご主人様でもあった丸山さんでした。
丸山さんとは、私が大学生の頃にアルバイトをしていた、某ベーカリーカフェで知り合いました。丸山さんは親会社の営業社員さんで、私がバイトするお店の担当者だったのです。
親会社の社員の中には、厳しかったり、偉そうな感じの人もいましたが、丸山さんは親切で優しくて、この人の下で働きたいと思うような上司でした。私より20歳近く年上だったけれど、丸山さんに気に入られたいという思いが日に日に強くなり、ついには丸山さんの彼女になりたいと思うようになりました。
丸山さんもそんな女子大生の淡い恋心に気付いてくれたのか、出会って半年も足たぬ間に男女の関係になっていました。
丸山さんはSでした。私も元々SMに興味があり、当時は運命と出会いと舞い上がっていました。私にとって最初で最後のご主人様でした。
当時の私は恋愛経験もまだない処女の大学生でした。中学高校と何度か告白をされたり、ナンパされたこともありましたが、元来が臆病で保守的な性格だったので、一線を超えることができなかったのです。
そんな私が丸山さんの恋人になりたいと思ったのは、丸山さんなら、私を優しく包み込んでくれると感じたからでした。
初めてのキスは、車の中でした。抱きしめられ、甘酸っぱいキスをされました。
それだけで体がフワフワしました。
「ゆうが欲しい」
そう言われました。それがどんな意味か知っていましたが、私は何の抵抗感もなく――それどころか、丸山さんに処女を奪って欲しいとさえ願いました――頬を染めながら頷きました。
ホテルに到着すると、丸山さんが私を後ろからぎゅっと抱いて、そのまま太ももをじっとりとまさぐられました。
そして首筋を丸山さんの唇と鼻が愛撫するように撫で回し、私の匂いを嗅ぐスーハーという呼吸音が私の耳をくすぐったのです。
「ま、丸山さん……恥ずかしいです……とっても……」
セックスの前にはシャワーを浴びる。その程度の知識は処女ながら知っていたので、自分の汗臭い身体を大好きな男性に嗅がれるのは、とても恥ずかしくて心が苦しいことでした。ですが自分でも信じられないほど昂ぶっていました。
「ゆうはとってもいい匂いがするよ。もっともっと、嗅がせて欲しいな……」
いい匂いがする。そんな褒め言葉が、私の体臭への抵抗感を薄めるのと同時に、『もっと嗅がせて欲しい』という言葉に興奮を覚えました。
丸山さんの手が私のスカートをまくりあげているのに気が付きました。
しかもそのまま、ホテルの入口の壁に併設された姿見の前へ私を誘導し、スカートをまくられパンティが丸見えの私をその姿見に映したのです。
「あ、ああんっ……いやです」
「何? 何が嫌なんだい?」
「自分のこんな格好……は、恥ずかしくて見られません……」
その間も丸山さんの手のひらは太もも、腹部、お尻、そして私のおっぱいを撫で回しました。
「本当に嫌かどうか、今から確認してあげるね」
そう言うと、私のブラウスのボタンを外して胸元を大胆に露出させ、ブラのフロントホックも素早く外し、異性に見せたことのない乳房を鏡に映しました。
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