奴隷淑女に憧れるマゾ大学院生の告白
告白◎倉科知美(仮名)
置き去りにされて
自分のことを文章に書くのは久しぶりです。小学校三年の時、国語の時間に「日記を書きましょう」ということになり、ちょっと困った事件を起こしてしまってからは、自分の生活や感情をそのまま書くことは絶対にしなくなっていました。
当時は児童養護施設に預けられていました。知美はよく学校で作文をほめられていたのです。でも、そのことが問題になりました。
養護施設に入ったのは、シングルマザーだった母が体を壊して入院したためです。父と母は知美が物心つく前に離婚していたので、父を頼るという選択肢はありませんでした。
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